スチレン・ポリスチレンの安全性

食品容器からの溶出と安全性

ポリスチレン製の容器から極微量のスチレンが溶出するとの報告があります。

ポリスチレン製即席麺容器1) 95℃お湯 30分 0.00075~0.0026ppm
乳酸菌飲料容器2) --- <0.0025~0.012ppm
1)
中田 他 分析化学 vol.49 No.10(2000)
2)
丹 他 食衛誌 vol.119 No.2(1978)

これらの報告されている数値は、WHOやEPAのスチレンに関する飲料水基準の数値と比べても低いものです。

たとえば0.01ppmのスチレンを含有する食品1kg(カップめん3杯弱に相当)を体重50kgの人が毎日食べ続けたとします。

0.01ppm × 1.0kg  = 0.01mg

0.01mg / 50kg / 1日  =  0.0002mg/kg/day

上記摂取量は、WHO のデータに基づく耐容一日摂取量の38分の1、また、EPA のデータに基づく耐容一日摂取量の100分の1であり、食品容器としての安全性は確認されています。